青木さん家の奥さん

 

 

 

 

 

 

 

サイレンが会場に鳴り響き暗転し、再び明るくなったとき だいすきなだいすきな男の子が東京グローブ座のステージの真ん中に座っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この度!藤原丈一郎、福本大晴、小島健、長尾謙杜の4人でですね、なんと!青木さん家の奥さんをやらせて頂きまーす!」

 

 

 

 

 

わたしは色々あって多分人生初の趣味のない期間を1年も過ごして、去年7年半ぶりにヲタクに戻ってきたのですが、よ〜し2020年はジャニーズの現場通うぞ〜!趣味のある生活久々だ〜!と意気込んでいたらコロナウイルスの影響で楽しみは綺麗に奪われていってしまいました。

 

 

だから2021年もあまり期待していなくて、というよりは現場あるよ!と言われて期待する度に 結局延期や中止になってしまうので これならもう期待しない方がいいな、期待するのはやめようと思っていました。

 

 

そんな中関バリでながおくんの口から発表された青木さん家の奥さん。もしかして、失った2020取り返せる?2021年はたくさん会えるって期待、してもいいのかな 2021年ながおくんとスタートダッシュ決めれるのかな?とたくさんのふわふわした希望が見えたのを覚えています。

 

 

 

 

 

 

 

配信になっちゃったね😭

本当に会いたかったよ〜

でも色々なことを想定してのことだと

思うから仕方ないね

いつか会えるから絶対に会うから

待っててください

 

信楽しんでね☺️

 

青木さん家も楽しみにしててね☺️

 

 

 

 

 

だけどそう簡単には行かなくて、チケットを持っていたあけおめはやっぱり配信になり、年明け早々緊急事態宣言の話で持ち切り 正直あけおめは規模が規模だし チケットがあってもどこかで諦めの気持ちを持っていたから なんとなく腑には落ちたけど この頃周りは松竹だったりドリボだったりに足を運び始めていて 舞台ならやるだろう、大丈夫だ、と安心しきっていたのもあって 緊急事態宣言の話が出た時は心がざわざわしてしょうがなかった。毎日毎日「青木さん家の奥さんの幕が無事に上がって、1度も止まることなく、誰ひとり欠けることなく、みんな笑顔で最後まで走り切れますように」とお祈りしてから寝ていました。ながおくんの2021年最初の日刊を何度も読み直して、「仕方ないね」の言葉に詰まったたくさんの気持ちを考えたりして、また祈りました。

 

 

 

 

 

あけおめは全公演見ましたが、やっぱり頭のどこかで結局今年も会えないのか、と思っちゃう自分がいて 各々の宣伝があるなか公演間近の青木さんの宣伝だけ綺麗になくて これってもうそういうことなんだよねって、まためげずに希望を持って期待してお祈りしても結局無駄なんだな、と思って ハケていくながおくんと丈くんの「あおきさんちのおくさん!」の口パクに救われつつも やっぱり会いたい気持ちが募って悲しくなって。本心かどうかは置いておいて 綺麗ごとをたくさん並べてステージに立つ眩しい男の子たちを見る度に、心がまたひとつ死んで。考えが子供だからイヤイヤ!しか言えなくて、17歳のながおくんに会えなかったから、せめて高校生のながおくんには会いたいな、と思っていたけどそれも無理みたいで、どんどん心が真っ黒になった時に ながおくんが最後の挨拶で「やっぱ会いたかったね、会いたかった」って。明るい未来に向けた前向きな言葉でもなく、たくさん我慢したことを肯定してくれるような言葉でもなく、誰のどんな言葉よりも ながおくんの素直なこの言葉で心にあった黒い大きな塊がじゅわっと溶けたような気持ちになりました。「配信になっちゃうよって聞いた時は、すっごい悔しかった」とも言っていて、やっぱりあの「仕方ないね」にはそういうマイナスな気持ちも含まれていたんだな、なのにながおくんはずっとずっと笑顔でステージに立ち続けてくれて、本当に強くて、わたしなんかよりもずっと大人だなと思ったりして。

 

 

 

 

そんなこんなであけおめ中はちょ〜メンタルズタボロ期間で、あっという間に初日が近づき。私は初日の日はお仕事だったので、チケットは取っていなかったのですが、もしも幕が上がるなら、いつ突然幕が降りるかわからないし、もしかしたらたった1日で終わってしまうかもしれないと思ったらいても立ってもいられなくなって、初日2日前に職場に我儘を言ってお休みを貰いました。本当に手のかかる大人です。それでも緊急事態宣言が出るのは初日当日。まだ明日やるかどうか決まっておらず、前日もずっとそわそわして、情報局からメールが来る度にびくびくして、情報局のメール全部迷惑メールに入れたろか!と心は荒んでいたし これでもし明日は中止です、のアナウンスが出た時にわたしは1人でその気持ちを受け止めきれるのかな、いや無理だなと思い 家を出て電車で1時間かかるヲタクでもなんでもない友達の家に転がり込んで。ずーっと「どうしようどうしよう無かったらどうしよう」とこたつの中で呪文のようにブツブツ言ってた記憶があります。

 

 

 

 

・・・22時過ぎに「予定通り開催されます」のアナウンスを見た瞬間は時が止まりました。わたし、会えるんだ、明日、ながおくんに会えるんだ 本当に今度こそはちゃんと会えるんだ 本当、なんだよね…?とそわそわして 友達によかったね、じゃあ今日は明日のためにも早く寝なきゃねって言われて 早いうちにベッドに入ったのは良いものの全然寝付けませんでした

 

 

 

 

 

 

初日当日 人生で初めてグローブ座に行きました。7年半前にデビュー組のヲタクをしていたときはほぼ茶の間。現場は1度しか行けていなかったので、本当にそわそわしました。入ってピンク色のかわいらしいパンフレットを受け取って、右上にいるだいすきなひとの顔を見て、もうすぐ、このひとに会えるんだ、幕が上がるんだ、って胸が高鳴りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、サイレンが会場に鳴り響き暗転し、再び明るくなったとき だいすきなだいすきな男の子が東京グローブ座のステージの真ん中に座っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だいすきなながおくんのことを この日、初めて見ました。だいすきなながおくんが初めてグローブ座に立つ姿を、この目で。

 

 

 

冒頭からひとり長い台詞を言うながおくんの姿には驚きました。人生で初めてながおくんを見たけど、その声や表情からはやっぱり「初日」ならではの緊張感があって。手や指の癖や、周りのボケにもあまり上手く笑えていなくて、落ち着かないんだな、と思ったりして。

 

 

 

 

 

 

 

「あーもう!なんで芋なんですか!」

「芋なんてどうでもええねん!」

「今大事なのはなぁ!」

「「「青木さん家の奥さんやろ!!」」」

「・・・青木さん家の、奥さん?」

 

 

 

 

息ぴったりの3人のタイトルコールに続くながおくん、そして流れる「あなたの家に行きたいな」この一連の流れでぶわっと一気に鳥肌が立って。青木さん家の奥さん、本当に本当に幕が上がったんだ…と実感しました。

 

 

 

 

 

 

 

青木さんで初めて披露したながおくんの一発ギャグは、昨日アプデの番宣動画でもあった「満腹横飛び」 こっちをこっつ、って噛んじゃって 会場からふわっとあったかい笑い声が起こったのも含めて 愛おしいのきもちでいっぱいになりました

 

 

 

 

ミュージカルの場面であなたの家に行きたいなを歌って踊るながおくんの姿 わたしは青木さん家の奥さんがどんなストーリー、構成なのか敢えて何も調べずに見に行ったので 歌って踊るながおくんのことまで見れるなんて思っていなくて 双眼鏡を覗くことすら忘れて見入ってしまいました 台詞を言う時は手や指がずっとそわそわしているのに 歌と踊りになると指の、いや爪の先の先まで神経が届き 綺麗なターンも 想像よりずっと安定した歌声も さっきまでの強ばった顔じゃなくて堂々としたアイドルの顔で これがアイドルのながおくんなんだ、と息を飲みました

 

 

 

 

 

 

 

お前らいい加減にせぇよ!

黙って聞いてりゃいい気になりやがって!

何が先輩やねん!

(略)

お前らちゃんと聞いとけよ!

先輩やからってデカい面しやがって!

謝れよ!ここに手ェついて謝れって言ってんねん!

土下座しろよ!

 

 

 

 

さっきまでのアイドルのながおくんの顔とは対照的になっていくここからのシーン。絶対台詞を忘れたくなくてずっと心の中で何回も何回も復唱しました。

 

 

 

蛍の光をBGMに、先輩3人がながおくんを囲んで配達の厳しさを聞かせるシーン。先輩たちが次々とボケを織り交ぜて話す中、ながおくんは完全に役に入り込んでいて、ぴくりとも笑わなかった。

 

 

 

そして、クライマックスでグローブ座の真ん中に立ったながおくんの覚悟を決めた目。この青木さん家の奥さんで何よりも大好きだったこのシーン。アイドルのながおくんは爪の先の先まで神経が通っていたけど この時のながおくんは完全に役者のながおくんで、役者のながおくんは目線の先の先まで気持ちが入っていて 真っ直ぐ先を見つめて「はい!」と答える真剣な顔、今まで見てきたながおくんのお芝居でいちばんだいすきなお芝居でした。

 

 

 

 

 

 

この舞台が始まる前 「不安」「怖い」「アウェイ」とマイナスな言葉をたくさん並べていたながおくん。もちろん緊張は感じたけど、この1つの舞台でアイドルのながおくんも、役者としてのながおくんも、普段の無邪気なながおくんも、全部全部見ることができて。かわいくて、面白くて、カッコよくて、愛おしくて、たくさんのながおくんの顔が見れて。

 

 

 

その後も何度か足を運ばせてもらったけど、初日から日を空けて見た12日の公演は見違えるほど、緊張のきの字も感じさせない 楽しそうに舞台に立つながおくんがいて、東京千秋楽ではお兄ちゃんたちをブンブン振り回して かと思えば自然と軌道修正してくれることもあったり 短期間で人ってこんなにも成長するんだ、と本当に驚きました。

 

 

 

 

 

 

 

丈くんは2回目なんで丈くんの背中を見つつ

 

「僕、一生丈くんの背中についていきます」

「謙杜のそういうとこ。俺の背中見て育ってくれるとこ、めっちゃいい」

 

僕は青木さん家の奥さんでこういうコメディーの舞台に出させていただくのは初めてなんですけど、それこそグローブ座に立つのも初めてなんですけど、横山くんの演出やったり、去年やってた丈くんたちの背中を見つつ頑張ってきた(東京千秋楽)

 

最初は不安で怖かったけど、丈くん大晴くん小島くんの背中を見ながら頑張ってやってこれました。(大千秋楽)

 

 

 

本当に怖かったと思うし、東京はアウェイ、とにかく不安でいっぱいの2ヶ月間だったと思うけど、いつもながおくんの前に丈くんの背中があったんだな、とおもうと最年長の丈くんと最年少のながおくんが、2ヶ月間同じ舞台に立てて、ほんとによかったなと思います。1/15の日刊で「アドリブで頭を使うから大変なんだけど、毎日楽しいです‼️」と書いてくれたことも凄く凄く嬉しかったな。有観客ではあったけど こんなご時世だからわたしたちの顔の半分は布で覆われているし、大きな声を出して笑うこともできないから反応も伝わりづらい、さらに東京は怖い、アウェイ、の先入観で不安いっぱいだったながおくんが、東京公演中に「毎日楽しい」と言ってくれて、本当に嬉しかったな。

 

 

 

 

この青木さん期間中 緊急事態宣言中なのに公演に足を運んでいいのかもちろん迷ったし、初日着席しても本当にここに来てよかったのかな、行かないという選択をした人もいるのに、と拭いきれないモヤモヤがありました。だけど、初日が終わった瞬間、最近こんなに面白いと思ったこと、こんなにたくさん笑ったことあったっけ?と思いました。こんなご時世だからこそ、今の私たちに足りないのはエンターテインメントなんじゃないかな、と思いました。初日の日、こんなツイートを見ました。

 

 

 

 

 

 

このご時世になり、まずはエンターテインメントが消えた。感染リスクや、生活の優先度からしたら当然の結果ではある。だけど、こんな時だから必要だった、久々に肌で感じたエンターテインメントで私は心から救われたから、やっぱり足を運んで良かったなと思った。もちろん、今回足を止めるという判断をした人も何一つ間違っていないです。とっても立派だと思います。だけど去年1年間 正しい、正義、という剣を振りかざされることに疲れていたわたしはエンターテインメントを浴びられて1年ぶりに心が潤った気がしました。

 

 

 

青木さんが幕を閉じた後、コスプレ名言学園で幸薄い顔や、昨日のアプデの告知で満腹横飛びをしてくれたながおくんは そんなこのご時世で足を運ぶことが出来なかったひとにも「青木さん家の奥さん」をお裾分けしてくれているみたいで、本当にあったかくてやさしくてだいすきだなと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・もっとたくさん書きたいことがあったはずなのに、いざ書き進めると胸がいっぱいになって忘れちゃいますね。また思い出した時に書き足します。いい締め方もわからないので唐突に終わりにします。(笑)アドリブにはあまり触れなかったのでレポまとめだけ載せておきます。長くて纏まりのない文章になってしまってすみません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「青木さん家の奥さん」が最後まで4人全員で駆け抜けられて本当によかったです。たくさんたくさんありがとう。本当に本当にお疲れ様でした。ながおくん、わたしとっても幸せだったよ。

 

 

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